2007.5.25~31 アメリカ出張記:ウィスコンシン州の共同プロジェクト提携先と会合
【5.28-31】その他、写真いろいろ
朝の学内です。「バスコン・ヒル」(Bascom Hill)を歩きます。
正面はリンデン・ドライブ(Linden Dr.)と呼ばれる通りです。左手には生物科学系(生化学部、農学部、メディカルサイエンスセンター等)の施設があります。ウィスコンシン大学マディソン校はアメリカでも有力な州立大学で、化学や生物学、工学、経済学、社会学、政治学などの分野で評価が高いです。入学難易度も高く、高校の成績が上位で、SAT(大学能力評価試験)等で高スコアを取り、推薦状や自己PR書で自分が非凡であることを主張する必要があるようです。(留学となるとTOEFLのスコアも必要) 大学では普段の学業姿勢や成績が評価されます。ノンネイティブは語学力の問題があるので授業についていくのは大変かも。大学の英語コースや何処かのコミュニティ・カレッジで語学力をつけてから編入する方法もあります。アメリカの総合大学では成績不振が続くと退学処分になるので注意しましょう。
Madison Metroのバス停です。学生や教職員の方は学内区間を無料で乗車できるパスがあります。
この建物に先方のオフィスがあります。
到着しました。さて、お仕事です。
学内の「アレン・センテニアル・ガーデン」にやって来ました。
この庭園では観賞用の多年草植物の植え付けに力を入れているそうで、一年草植物や木本植物も見られます。広さは約3,000坪で、園芸学科が管理しています。
写真に写っている人物と他3名がプロジェクトの親密メンバーです。一緒に仕事をしてて何に関心するかと言うと、彼らは契約以外のことは一切しないということですかね。仕事時間もホントに9~17時で、遅くてもせいぜい18時です。18時って全然明るいやん?と取り残される日本人な我々です。
こちらは「マディソンズ・ボタニカル・ガーデン」です。この植物は「アリウム カラタビエンセ」(Allium Karataviense、別名:トルキスタン・オニオン)で、ヒガンバナ科(ユリ科)ネギ族の植物です。中央アジア原産で、秋に種を撒いて5-6月頃にこのような花が咲きます。霜に強く、日当たりがよく、水はけのよい場所が適地とのこと。なるほど、マディソンにぴったりですね。
「チャイブ(チャイブス)」(Allium Schoenoprasum)です。同じくヒガンバナ科ネギ族です。日本ではセイヨウアサツキと呼ばれ、アサツキはチャイブの亜種となります。薬味によく使われ、北半球の温帯域なら広く見られるとのこと。
「シベリアン・アイリス」(Iridaceae Iris Sivirica)です。日本で俗にいう「あやめ」の原種です。中央ヨーロッパからシベリアにかけて分布し、乾燥に強いそうです。開花は初夏なのでまだつぼみです。
「ディアンツス・カルツシアノルム」(Caryophyllaceae Dianthus Carthusianorum)です。日本では「ホソバナデシコ」と言うのかな? 野生ではヨーロッパのアルプスなど高山の礫地や草地に生息しているそうです。カーネーションに近い植物で目科属種の「種」が異なります。
(参照:Wiki、その他多くのサイト)
写真はまだありますが、このへんにしときます。さて、「University Av.」を歩いて戻ります。
彼女も好奇心旺盛で、パシャパシャと写真を撮ります。
私です。
街中の緑の部分を平然と走り回る、ちょっとでっぷりとしたハイイロリスです。
ステート通りにあるバーに入りました。通り道なので時々利用してます。常時、アメフトやバスケの試合を放映しているカジュアルなスタイルで、夜になると若者で賑わいます。
何かお勧めはあるかと問われれば、マディソンの地ビールなんか如何でしょう。ウィスコンシンはビール製造が盛んです。ミラーなど有名銘柄も量産してますが、ここで飲むならクラフトですね。グラスで$4.50です。味は、コクがあって苦味・渋みは少なめ、やや甘めで癖のない飲みやすさ、と言ったところでしょうか。マディソンにもいろんな銘柄があるのでこの限りではありません。なお、地ビールを英語でローカルビア、クラフトビアと言いますが、ここの店員に聞くとカントリービアがしっくりくるとか。
ビール2杯、タンドリーチキン、フレンチフライドポテト、サラダ:2人分で$26-でした。
(右上のグラスがマディソンのビールです)
今日はバスで行きます。運賃は先払いで$1.75-です。運行系統や地図の載ったリーフレットがバス停に置いてあるので、1つ貰っておきましょう。バスに乗るときは路線番号が目安となります。
車内です。次のバス停名は電光掲示と車内アナウンスで知らせてくれるので分かり易いです。バスを降りる時は車内に張ってある黄色のワイヤー(写真左)を横に引き、ベルを鳴らして運転手さんに知らせます。今は押ボタン式のほうが多いので、こんなバスは珍しいぐらいですけどね。
5分で到着しました。
ユニオンのカフェテリアで昼食です。サンドウィッチからピザ、中華系(ライス/麺)、チキン、ポテト、スープ、サラダ、乳製品などいろいろあります。一食5~8ドルぐらいでしょうか。
会話を有意義にするために語学力は必要なのですが、なにより世界視野の幅広い知識を持ち合わせていることが大切です。世界情勢や時事ネタ、政治・経済、世界史、文化比較、情報技術、アメフト、戦中のUボートの話ができるか、ですね。今、中国からのエンジニア仲間と中華料理について雑談中です。和風中華料理のイメージをもつ我々と彼らで必ずしも認識が共通ではないことがあります。例えば中国に中華丼や天津飯はありません。(笑)
ステート通りにあるカブール(アフガニスタン)料理店です。マディソンのダウンタウンでこの店を知らない人はいないのでは、と思うぐらいの際立ち感があります。
ボスとマスコットと一緒に入りました。室内は暗く、白熱灯で温かく照らしてあります。客のいるテーブルにはローソクが灯してあって、いい雰囲気です。
ナンと豆のスープです。メインディッシュに私は「カバブ」という鶏肉の串焼きを注文してみました。メニューに食材や調理法の簡単な一文がありますが、どんな料理か手元にくるまでよく分かりません。これも楽しみですね。
マディソン産のビールです。いろんな銘柄があるもんです。
彼女の料理は「コルマ」です。美味しそうですねえ。鶏とジャガイモ、玉ねぎをココナッツミルク、ヨーグルト、カレー等の香辛料で煮込むアフガニスタンの一般的な料理だそうです。内陸国で山岳地形のため農耕に適した土地が少なく、小麦や豆、ジャガイモ、鶏や羊を使った料理が多いとのこと。アフガニスタンは古来からシルクロードを通じてヨーロッパや中東、中央アジア、インド、中国と交流があり、戦乱の攻防もあったため、各国の料理の特徴がみられるようです。
(参照:世界の料理 NDISH、e-food.jp など)
本出張のミッションは全て完了しました。明日は帰国です。また来年な~、マディソン。
アメリカは911テロやイラク戦争(2003年~)、古くは湾岸戦争から戦時体制のため空港等のセキュリティ体制はかなり厳格です。私も荷物検査でデジカメやカメラの小型三脚、ノートPCのACケーブルが没収されるなど散々な目に遭いました。しかしながら、アメリカ国内の社会情勢や経済、雇用は悪くはなく、つい先日、イラクへの増派計画で12兆円の戦費法案が可決しました。新聞紙面上はいろいろ騒がしいですが、自国が戦場のわけでもなく景気はいいようです。今回はデビルズ・レイクのハイキングとマスコットが撮った写真がストーリー展開に役立ちました。Thanksです!